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パーキンソン病の山登り“yucon”の登山と闘病の記録

難病パーキンソン病を患ってから山登りを始めた“yucon”の山行と闘病の記録

「山と渓谷」8月号に掲載

 昨年の遭難顛末記の記事が月刊誌「山と渓谷」(8月号)に掲載されました。

 

 特集記事の中でもメインの位置付け(らしいです)で、8ページにわたり写真や、地図等が理解しやすく配置され文章も「誇張することなく強調する」という絶妙な加減で「プロの仕事とはこういうものなのか」と自分が書いたものとの圧倒的な差を感じました。

 昨年8月に編集部からオファーを受けて以来、ほぼ11ヵ月をかけて記事となり公式な存在?にしていただきました。その間ヒアリングの取材1回、現地取材3回を行いそれ以外でもライターさんは取材を重ねヒアリングの裏付けを取ったりあらゆる角度からの取材を行い今回の記事が完成したものと思います。

 驚いたのは終始客観性を貫きながらも冷めた内容になっていないこと、全ての事についてきちんと裏付けを取っていること、取材対象に迎合しての憶測や主観的、感情的な見解はそ一切存在していませんでした。

 

 ヒアリングや現地取材で獲た材料を元に事象を時系列に配置してそれぞれの事象の裏を取り事実だけを厳選する。それぞれを裏付ける客観的な証言やデータをきちんとした形にして肉付けして、些細なことでも辻褄が合わなかったり疑問が残るものは確認できるまで調査を繰返し「あいまいなもの」は徹底して排除して行く・・・・・私の貧弱な想像力ではこれくらいの作業工程しか頭に浮かんできませんが恐らく山岳ライターの“野村 仁さん”は もっと多くの手間や時間をかけて完成品を世に送り出されたのでしょう。

 日本を代表する山岳情報誌と言えば歴史や発行部数から見ても「山と渓谷」でしょう、そしてその紙面に掲載されるものは全て「準公式」なものになると思います。私は今回自分の遭難事故の公式な報告書を読んだような気がしました。そこには客観的に分析されたことにより自分でも気が付かなかった点、勘違いしていた点などが浮き彫りになり「霞が晴れた」ような気持ちになりました。

 もうひとつ感心したことは「写真」の存在です。今回の取材で同行されたカメラマン亀田さん!最初は「アシスタントの方か」と思いました(スミマセン!)。山登りとは少し違ういでたちでカメラも重装備でなく、自分が想像していた「山岳カメラマン」とはそうとうかけ離れていました。野村さんに伺うと「彼は今売り出し中ですよ」とのこと、しかしお話を聞いたり仕事ぶりを見ているときちんとこなされているようでますます不思議でした。アクエリアスの1ℓボトルをラッパ飲みしポテトチップスを食べ、シャッターも適当に押しているような感じでしたが感心した点は常に地形図をみて現在地の把握をしていたこと、出発前は入念にストレッチをされていたことです。

 そして今回の記事の写真を見てびっくりしましたその文章にピッタリな情景が見事に配置されていました。中にはいつの間に撮影したの?というような写真もあり驚きました。亀田さんの写真からは記事全体の意思や主張が伝わってきました。何が違うのだろう?と思ったら被写体をとらえるアングルでした。亀田さんの写真はどれも最高のアングルと距離で撮影されていて これはかなわないなと降参する程(当然ですが)素晴らしい写真でした。

  今回は本当に良い経験をさせていただきました。後にも先にも全国レベルの出版物に自分の名前や写真が載ることもないでしょう。この経験やお世話になった方々とのご縁はこれからもずっと大切して行きたいと思います。

 

山と溪谷 2013年8月号

山と溪谷 2013年8月号