パーキンソン病の山登り“yucon”の登山と闘病の記録

難病パーキンソン病を患ってから山登りを始めた“yucon”の山行と闘病の記録

パーキンソン病について

 世の中にはさまざまな病気がありそれぞれに苦しんでいる方々がたくさんおられます。余命幾日かの恐怖にさらされている人、常に激痛に耐えている人、突然の発作に苦しんでいる人、等単に闘病と言ってもいろんな闘いがあります。
 勝利目前の人や一旦は勝利したが再発し新たな闘いに挑んでいる人、現代の医学では勝利することは出来ないが現状を維持するためにあるいは少しでも長い時間生きながらえる為に闘っている人。
 僕の病気はたちまち死の恐怖に晒される訳でなく激痛が伴うことも無く激しい発作に悩まされることもありません。でも、しかし、甘えるつもりは無いけれど、もっとひどい状況の方がおられることは解っているけれど残酷な病気だなと思います。完治療法が無い絶望感、ひたひたと進行していく恐怖感、見た目は全くの健康体なのに歩行や書字とっさの動きが鈍い事等への周囲の不理解。
 精神的なダメージがかなり大きくだんだんと卑屈になっていく自分が嫌になってよけいに滅入ります。
 僕よりひどい状況の方々に贅沢を言ってはいけないなと思う反面、健康な方々を見て僕も元に戻りたいなと強く思います。
 毎日僕の心はこういう葛藤の繰返しです。考えても無駄と解っていても、想像してもダメと解っていても考え込んでしまうこの頃です。
 常に上は向けませんが、少しでも「上を向いて歩ける」時間を長く持ちたいものです。