月一回の通院
“月一回の通院”
先週の土曜日は月一の通院の日、久しぶりに電車で病院まで行くとする。
今の病院に通うようになって2年が経過した。
病状は残念ながら確実に少しずつ進行している。
最も進行していると感じるのは薬の効いている時とそうでない時の差
(この病気の用語ではオンとオフの差)が大きくなっていることだ。
以前は薬が切れている状態でも2~3時間は大概の事を何とかこなせたが
今は切れた状態では1時間くらいが限界。
オフの状態は重力が20倍ぐらいになったような感覚という表現で理解いただけるだろうか。
薬が切れて服用して効いてくるまでの時間が無駄だ。かといって切れる前に
服用することは過剰摂取につながり進行を速めることになる。
オンの状態のスッキリした感覚は蜜の味だ。「治ったかな?」と勘違いする程
クリアな状態が続く時もある。これが曲者で調子に乗って薬を過剰摂取すると
ジスキネジー(不随意運動-自分の意志とは関係なく体が動いてしまうこと)などの副作用に悩まされる。
一度進んだ病状や副作用が少しでも戻ることはない 例え1cmでもだ。
病状は前進あるのみ、その条件の中でいかに進行を遅らせ副作用を最小限にするかが自分の課題。
とはいっても やはりついつい1日の予定量以上に薬を服用してしまう時がある。
最近は特に目立つ もともと少なめに処方しているのでと主治医は説明するが
自分にはわかる、今迄の分量ではもう足りないという病状にステージアップ
していることを。
パーキンソンという病気はまだ分からないことが多く存在し
病状の進行がこの病気自体が持っているものなのか あるいはドパミン製剤の
接種が要因なのか両方の相乗効果なのか はっきりしていない。
自分は薬の影響が大きいのではとの意見に賛同し出来る限り控え目な摂取量に
留めておくが日々限界を感じる。
病気と自分とのせめぎ合い これが「闘病」なのだろう・・・・。
霊仙山 八合目付近 2012.1.8