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パーキンソン病の山登り“yucon”の登山と闘病の記録

難病パーキンソン病を患ってから山登りを始めた“yucon”の山行と闘病の記録

雪山(その2)

雪山(その2)

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 ネット上で御池岳の遭難の件が騒がれだして「ヤマレコ」のユーザーらしいとのことでした。

 私は登った経験からも 「まあ、よほどの事がない限り自力で下山か、ヘリに発見されるかで救助されるだろう。」と考えていました。なぜなら その方の装備が自分とは比べ物にならないほど充実していて、かつ経験も自分より長かったからです。また年齢からみても体力には心配の要らないようでしたし、1月に霊仙山であった遭難も「騒ぎ」で終わっていたので「身近で、しかも自分が登っているような山で遭難事故はあるはずがない、あったとしても生命にかかわるようなことはない、北アルプス大雪山系であるまいし」とタカをくくっていました。冬の山の事や遭難の事など全くわかってないのに・・・・。

  しかし一週間を過ぎても発見されません。 私は得体の知れない恐怖を感じました。そして遭難者のヤマレコでのハンドルネームが分かり愕然としました。「自分の御池岳のレコにその方の拍手がある!」

 私が登頂した一週間後の1月29日~30日彼は一度御池岳を訪れています。テント泊をしピーマンとウインナーの行動食を紹介するレコをアップされていました。鈴北岳手前で撤退されていました。

 

 ここでひとつ自分に悔やまれる点があります。当時年末から1月にかけて「御池岳」に夢中になっていた私はヤマレコに「御池岳」のレコを見つけるとほぼ100%拍手はもちろんコメントを書き込んでいました。それに対しても皆さんは「yuconさんも頑張って」とか「こうすれば行けますよ!」「登頂されるのを楽しみしています」など とても温かく親切なアドバイス励ましの言葉をたくさんいただきました。

 しかし彼のレコには拍手は送りましたが何もコメントしなかった。他のユーザーもされませんでしたが、それは関係なく 前週に自分が登頂し満足感に浸っていたからか、テント、シュラフ、ゴーグル、ワカン・・・。自分はない充実した装備でテント泊までして撤退されているのを見てたくさん装備があっていいなぁということぐらいしか感じませんでした。前週に登頂できたからと言って先輩面していると思われるのも嫌だったし、装備の充実ぶりや行動食のレコやプロフィールを見て「裕福な都会のハイカー」というイメージを抱いてしまったことも否定できません。「コメントしても話が合いそうにないな、装備の事を聞かれたら恥ずかしいし」 自分はと言えば安物の擦り減った登山靴、爪が6本しかない通販で買ったアイゼン、ズボンや手袋はワークマン、夏靴に防水スプレーをたくさんスプレーしても帰りには靴の中はずぶぬれです。当然テントもシュラフもありません。自分とは違う世界の人、彼に対してそんなイメージをレコから感じコメントを入れませんでした。

 自惚れかも知れません、おそらく勘違いでしょう、でも私は「もし、彼のレコにコメント入れてアドバイスや何か情報を提供していたら? 何らか応援や励ましのメッセージを入れていたら?」と何度も考えます。

 私のレコを彼は読んで拍手をされています。私のレコにたくさんのコメントが入りそれに対して浮かれた感じで返事を書いています。年末の御池岳の件から自分とヤマレコの関係が大きく変わりました。それまでごく少数のユーザーとの交流でしかなかったのですが一気にいろんな方とコメントを交わすようになりました。今まで全く知らない方からも好意的なメッセージをいただき とても良い気分でヤマレコにアクセスしていました。

 逆の立場ならどうでしょうか?レコにコメントが無いまま 彼は2月11日再び御池岳へ向かわれます。今回は大貝戸から入山し藤原岳を経由してのアタックです。

 

                               その3へ続く