パーキンソン病の山登り“yucon”の登山と闘病の記録

難病パーキンソン病を患ってから山登りを始めた“yucon”の山行と闘病の記録

金糞岳〜白倉岳

 午前4時30分に目が覚めてさてどうしようかなと考えて「金糞岳と白倉岳に行こう」と思い立ち5時45分に出発しました。高山の集落を過ぎ今日は1日ということで「白龍神社」を参拝、高山キャンプ場手前を曲がり鳥越林道を車で登って行きます。滋賀県側の登山口から登るつもりが見落としてしまい峠のピークを過ぎて岐阜県側へ少し降りたところに登山口を発見、7時20分に登りはじめました。U字溝のような登山道を登りながら「最初でかなり高度を稼いでいるので山頂まではわずかでは?」と考えているとしばらくして「山頂まであと20分」の看板を見つけました。約50分で一番乗り登頂しました。
 山頂からは何も見えずただ寒いだけなので早々に白倉岳へ向かおうとしますが密集した笹薮で入口がなかなか見つからずしばらく探し回りました。やっと見つけて前進すると前日の雨で背丈以上の笹薮はとてもウエット、手足で扱ぐたびに衣服が湿っていき余計に身体が冷えていきます。少し凍えてきたところで道は笹薮が終わって歩きやすく見晴らしの良い尾根道に変わり気分も好くなって来ました。湖北地方と琵琶湖、竹生島が一望できる景色は先週見た賤ヶ岳からのそれとはまた違った絶景でした。この頃から日差しが強くなり気温も高くなってきて冷えた身体も徐々に温まってきます。途中ロープを使うハードなところもありますが全体的にはなだらかな尾根道であり9時20分に白倉岳の山頂へ到着しました。帰り道は風と気温で笹薮もドライになっており快適に下山できました。途中ですれ違ったのはたった1人で多分林道入口が来たときはなかったのに帰りには「土砂崩れにより通行止め」の看板で封鎖されていたので登山者はそれを見て諦めているのではないかと思います。僕はその看板を横にどけて通過した後また元に戻しておきました。(通行止めの看板って案外いい加減なものですが突破するのだったら自己責任です。)
 今回の金糞岳はちょっとした因縁があります。2007年4月29日、長浜市の企画登山に参加して当時小学4年生になったばかりの長男と一緒に登りました。しかし登山から帰ったその夜から長男は高熱を出して約10日間寝込みその年のゴールデンウィークは何もできませんでした。当時僕も登山経験は殆んどなく周りの早いペースにつられて2人とも自分の体力以上のペースで登ってしまったのが原因だと思います。また小学生の子供のことをもっと気にかけて周りを気にせず休息を小まめにに取ったり、先を急がないようにすればよかったと後悔と反省をしました。
 金糞岳のことは「関西百名山」のひとつですが一度登っているからもういいかなと思っていました。でも長男の敵討ちと当時は行けなかった白倉岳のことがどこか心に引っ掛っていて今朝の思いつきに繋がったように思います。今回はほぼ1,000mの高度を林道で稼いで要領よく行くことができました。