パーキンソン病の山登り“yucon”の登山と闘病の記録

難病パーキンソン病を患ってから山登りを始めた“yucon”の山行と闘病の記録

山行について

 今年7月の「夜叉が池」以来、お遍路さんのように毎週山に登っています。
いろんなことを山から学びましたしこれからも学び続けるでしょう。でも山は本当に良いものです。持病のパーキンソンのリハビリの足しにでもと始めてみた登山ですが、もはやリハビリを超えています。先週の「高室山」で12山となりました。
 
 少し振返ってみるとハードさでは「横山岳」がトップです。8月の猛暑の中初めての登山であったことを勘定から差引してもハードでした。でも誰もいない小雨の東峰で天を仰いだときは横山岳と一体化した感覚でした。  

 展望の美しさは意外にも「賤ヶ岳」です。天候に恵まれたこともあり山頂から望む琵琶湖、竹生島、湖北の街並み、伊吹山を筆頭とした山々の眺めは最高でした。
 
 そして総合でトップはやはり「霊仙山」初めての鈴鹿山系の山でもあり独特の雰囲気に圧倒されました。カルスト、ドリーネ、カレンフェルトなどの地学的な用語を覚え始めたのもこの山がきっかけです。多賀町の廃村に興味を持つきっかけにもなりました。登山口から山頂、全てにおいて楽しめる山、それでいて容易に登頂をさせてくれない厳しさも併せ持っている非常に類稀な山だと思います。今もなお人気があり、雪、紅葉、花、山ヒル?のシーズンでも一年を通して多くの登山者で賑わう理由は登れば全てわかります。

 そして先々週の「御池岳」をきっかけに本格的な鈴鹿山脈へ挑んで行こうと思います。とにかく鈴鹿独特の雰囲気が好きです。また近いうちに「霊仙山」へも再登頂して見たいと思います。

 しかしながら登山の最中に困るのは「薬効切れ」いわゆるオフの時です。自分の場合はオンとオフの差ははっきりとはしていなくて、ややゆっくりとオフが来ますがそれでも登山中に薬が切れると一時停止して服用します。すぐには効いて来ないのでその場に立ち尽くしたり、しゃがみこんだりして薬が効いてくるのを待ちます。時には一日の分量を超えて服用することもありもう少し上手くコントロールできればと思いながら模索しています。発病から3年以上が経過しじわりじわりと進行しているのは感じますが、単独で山に登ることができて良い休日を過ごせることに感謝しています。でも人は欲張りです、もっともっとたくさんの山に登りたい県外のメジャーな山にも挑戦したい、雪山にも登りたい、「滋賀県の山」全山制覇したい、などと病人のくせにあつかましい夢を描いております。

 でも登っている最中は本当に頭の中は真っ白で心も身体も鍛えられます。「山レコ」のみなさんから拍手をいただくだけで大きな励みになります、これからも身体の続く限りは登り続けます。


            ◎いつの間にかカウンターが2,000を超えていました。ありがたいことです・・・。