パーキンソン病の山登り“yucon”の登山と闘病の記録

難病パーキンソン病を患ってから山登りを始めた“yucon”の山行と闘病の記録

おやこ登山

~久々の親子登山~

 

 子供たちは春休み、旅行などに行くような暇も予算も無く どうしたものかと思案中に

4月1日長男の部活動の練習が休みであるとのこと、友達から映画の誘いがあるも「面白くなさそうなんで行かん」

とのこと、半分冗談で「山行くか?」と聞いたら「うん 行く!」とふたつ返事が帰ってきた。

 

 ではさっそく準備をして明日に備える。

翌朝、朝5時に長男をたたき起して出発!天候は曇りだがもう4月、何とかなるだろうと先へ進む。

多賀町の奥、R306号鞍掛峠の冬期通行止めは解除されているものの三重県へは通り抜けできないと情報、

冬期ゲートは開いていたが鞍掛トンネルの出入り口でバリケード封鎖、コグルミ谷からのアクセスを

計画していたが、トンネル出口脇の大君ヶ畑登山口からに変更、既に自動車が2台、マイクロバス1台が止まっていた。

 鞍掛峠のお地蔵様を過ぎて県境尾根へ、ここから高度を上げるにつれ積雪と降雪、そしてまさかの吹雪、霧氷、エビの尻尾

の出現。 おいおい聞いてないよ・・・。

 しかしながら長男は大喜びで夢中でシャッターを切っている・・・・・。

 

~長男ももう中学三年生、なかなか難しい時期で 家ではいつも毒づいています。

何か注意して「はい」の一言で終わることはめったにありません。自分もこんな時期があったなぁと思いつつも

不満が募り また言い争いに・・ こんな事の繰り返しです。

 

 しかし、御池岳での楽しそうな表情を見ていると 「山の力」に改めて敬服します。

泣く子も黙る、反抗する子も素直にする・・・・ 山は偉大です。

 山頂付近は吹雪とガス、テーブルランド、山頂、ボタンブチと巡ってみるが見通しは好転せず

ラーメンの湯を沸かそうとしてもいまいち火力が一定せず断念。

 下りはコグルミ谷へと山頂直下へ滑るように下りていく。

谷底へ着くと今度は晴れ間が 「う~ん」と唸り谷筋を下っていく、コグルミ谷にしては

水量が多いな?と思いつつも下ると谷の合流した所に少し開けた場所があり 荷物をおろして休息

 再度湯沸かしに挑戦すると うまくいき カップヌードルを二人で食す。外で食べるカップラーメンに

長男も大喜び(子供はこんなことがうれしいのです)おなかを満たした後 記念撮影。直後に4人組のパーティ

が来られ 挨拶をする。どうやら捜索ボランティアの方々のようだ。(後日ヤマレコの山行記録にコメントをいただく、長男を大人の男性と思われたようで 親子とは見られなかったようだ、確かに身長ももうすぐ追い抜かれそう、我が子の成長の速に驚きです。

 遭難者はいまだに見つからない、僕もこの冬は御池岳へ5回入山している。何とか早く見つかってもらいたい。

再び下り始めたが途中の倒木に「←白瀬峠」の看板が 「えっ ここはどこだ?」と地図を広げて悩んでると谷の右岸尾根から複数の人が下りてこられる。どうやら捜索ボランティアの方々だ。現在の位置を訪ねるとここは「コグルミ谷」ではなく「真の谷」とのこと、というわけで結構な急斜面を登って行き白瀬峠へ這い上がる。ここからカタクリ峠までもかなりの距離がある。ようやくコグルミ谷に着き見慣れた谷を下っていく。

 雪解けのかなり進んだコグルミ谷は昨秋よりさらに荒れていて 崩落、土砂崩れ箇所が増えていてとても歩きにくい谷でした。

 国道に出てさらに鞍掛トンネルまで歩く間に国道の崩落個所が2か所あり、通行止めも無理はない様子(4/13現在 通行止めは解除になりました。)真っ暗闇の鞍掛トンネルを親子で歩いて滋賀県側へ抜けようやく駐車場へ他の入山者はみんな帰っており わがパジェロミニだけが寂しそうに主の帰りを待っていました。

 

 長男も疲れていたようですが さっぱりしたといった表情でハードな山行もたまには良いのではと思いました。

家では問題の多い子供でも山へ連れて行くととても 良い子になります。 何故かな?